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2011/01/17

グリーン電力について考えてみる。


エネルギーシフトを考えるデータバンクのブログにレポートしたものを転載します。
http://staff.energy-shift.org/2010/12/414
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先日、トランジション鎌倉のサロンでグリーン電力が話題になった。
原子力で発電した電気じゃない電気を使いたいという意見。
グリーン電力証書って販売されているらしい。
そもそも、グリーン電力って何だろう?
ちょっと、おさらいしてみます。
風力やバイオマスなどの再生可能エネルギーは 
発電した電気は東京電力など電力会社に売るのが一般的。
どこか企業などに売ることも出来る。企業に売る場合も、送電線は東京電力などの送電網を使う。
グリーン電力証書を発行して売ることも出来る。
グリーン電力証書を売ると、ゼロになったCO2は買った人や企業がエネルギーゼロにしたことになる。
電気を作った側が、ゼロにしたことにならない。
制度上はです。
電気を買う人は電力会社から買う。
火力も風力も原子力も、みんな同じ送電線を使ってる。
どこで発電したのか区別はない。電気は電気。
グリーン電力証書は、ISEPさんなどの代理店から購入できる。
電気代が1.5倍とか、1.2倍くらいで購入できるそうです。
このお金が、風力など再生可能エネルギーに使用される。
グリーン電力証書を買うと、地方の再生可能エネルギーにお金が使われる。
地方に雇用が産まれる。
今までだったら原子力に使われるお金が、クリーンな電力に使われるようになるのかもしれない。
送電ロスや地域にお金が回らないという問題もある。
「ミツバチの羽音と地球の回転」に出ていたスウェーデンの電気が選べるとは?
送電線は同じである。
ただし、送電している会社と発電している会社が違う。
日本は、送電、発電、売電が全て同じ会社が事業を行っている。
スウェーデンはクリーンな電気を発電しているところにお金を払うか、化石燃料などか選べる。
みんなが、クリーンな電力を選べば、そっちにお金がまわり電気代も安くなる。
そして、地域分散型なら地域に雇用も産まれて地域でお金がまわる。
また生グリーン電力と言われているものがある。
生グリーンも送電網は同じ。森ビルの例では東電ではなく出光が、電力会社の送電を使用
参考;http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20100216/103211/
では、地域で再生可能エネルギーができたらどうなるのだろうか。
地域の発電事業にお金がある人が投資すると、金利などで収入を得れる。
地域の発電した電気をグリーン電力証書で購入することができる。
地域の人に雇用が産まれて、地域でお金も動く。
地域で作ったエネルギーなら、目で見えるからエネルギーを大切にしようという気持ちも芽生える気がする。
完全にクリーンを目指すのであれば、オフグリッド。独立系と言われる方法がある。
電力会社の送電に繋がない。電気を売ることも買うこともしない。
エネルギーの自給自足である。
けれど、太陽光パネルも、バッテリーも、化石燃料を使っている。
オフグリッドだから、クリーンですとは言い切れない。
だからまず、できることをやろうと思う。
省エネだったり、お金があればクリーンなエネルギーに投資だったり。
エネルギーのことを、もっと学びたい。

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